光と影 light and shade 2004 9 21

 誰もが長寿を願い、誰もが長寿を享受できることは、喜ばしいことです。
しかし、やはり、光と影があります。
 「医学の進歩」と「良好な栄養状態」によって、
いつまでも若くいられるでしょう。
 しかし、若くいられるのは肉体だけです。
「脳」は使わなければ、確実に衰えていきます。
 肉体は、いつまでも若いけれど、
脳は確実に衰えていくということは、不幸なことです。
 「一日学ばなければ、獣に近づいていく」という言葉があります。
大変、厳しい言葉に聞こえるでしょうが、しかし、現実です。
「年を重ねるほどに、学びも重ねていく」ということが重要です。
なぜならば、年を重ねるほどに、脳は確実に衰えていくからです。
その衰えを防ぐには、脳を使うことです。
みんな、肉体の衰えを防ぐことは熱心でも、脳の衰えを防ぐことは忘れていませんか。
 今後も、医学の発達によって、寿命は延びていくでしょう。
だからこそ、知的な刺激というものが重要になってくるでしょう。
 若者は遊んでいてもいいかもしれないが、
高齢者は、年を重ねるほどに、学びを深めていかなければならない。
 いくら貴重な経験でも、何度も話せば、
それは、昔話か自慢話に聞こえてしまいます。
そして、誰もが、「この人は年老いた」と思うでしょう。
しかし、高齢でも、なお学んでいるということは、多くの人に勇気を与えるでしょう。
 もちろん、以上の話は、元気な高齢者が対象です。
病気を抱える高齢者には、「高齢者に対する感謝の思い」と「手厚い介護」が必要です。

















































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